私のスタイルが足し算(重ねることが好き)だからなのか、
この服には自然と惹かれる。
ゴルチエのつくる服にはユーモアがあって、
着る人の考えを柔らかくする力がある。
例えば、この背中に生地が無いウエストコートだって、
ルーツを辿れば100年も前から社交界に存在する
クラシックウェアそのもの。
そこに着眼し、見事新しいものへと昇華した鬼才の感性は、
私たちのスタイルに可能性を見出してくれることだろう。
大胆に開いた背面に加え、ダブルジップでフロントにも
遊び心がある。せっかくだから、忍ばせる服の見え方でも
頭を使いたい。
難しくしているのは、案外自分かもしれない。
初めから今までの自分の視野で無しとするのではなく、
足取りを軽くして一歩を踏み出して欲しい。
一気に世界は広がるから。
Palais
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